両親を亡くし、祖父に育てられるおせん。年頃になり幼馴染の庄吉から求愛を受けると、上方修行へ行く庄吉に「待っている」と約束した。庄吉が不在の間、同じく幼馴染で庄吉の同僚でもある幸太にも思いを寄せられるが、おせんは庄吉への義理を果たすかのごとく、幸太には冷たくあたり続ける。

そんな中、大火が江戸の町を襲い、おせんは全てを失ってしまう。後に、庄吉が修行から戻ってくるが幸太との仲を疑われ、周囲の人々からの誹謗中傷にもさらされる。貧困、病気、孤独…数々の苦難にまとわりつかれ、極限まで追い詰められるが、とあることがきっかけで真実の愛に気づく。

非業の中で手にした強さと愛を胸に少女はたくましく生きていく。
深川 麻衣
1991年生まれ、静岡県出身。 「乃木坂46」の初期メンバーとして数多くのヒット作と共に活動してグループを牽引する存在となる。女優業に専念するべく2016年にグループを卒業。

’17年に舞台『スキップ』で初主演、’18年にはSONG&PLAY『ふじ子の恋』、朗読劇『栄二を愛した女』に出演し、主演映画『パンとバスと2度目のハツコイ』ではTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞。’19年にはNHK連続テレビ小説『まんぷく』に香田吉乃役として出演。

また、テレビ東京ドラマ25『日本ボロ宿紀行』で連続ドラマ初主演。映画では『愛がなんだ』(4月19日公開)、『空母いぶき』(5月24日公開)に出演。三浦綾子記念文学館主催・第21回三浦綾子作文賞のゲストコメンテーターも務める。2018年「ふじ子の恋」の時と同様、本作でもビジュアル原画を担当した。
深川麻衣コメント 「柳橋物語」を初めて読んだ時、おせんという1人の女性の苦しみと愛に満ちた人生を通して、「生きること」の意味を強く考えさせられました。今回、朗読劇でこの物語を自分の口から言葉にさせていただくのは、正直とても怖くて仕方がありません。今にも逃げ出したいです。が、これから始まる稽古の中で、少しずつおせんに歩み寄り、寄り添いながら、当日会場に来てくださった皆さんと一緒に、その瞬間に生まれる様々な気持ちを共有できるような時間になればいいなと願っております。
笹部 博司(上演台本・演出)
脚本家・演出家・演劇プロデューサー。 1977年に演劇・戯曲を専門とする出版社「劇書房」を設立。海外のベストプレイシリーズ、寺山修司戯曲集などを出版する。次第に、自社で出版した作品を制作し上演するようになり、1990年に演劇製作会社「メジャーリーグ」を設立。主な作品に、大竹しのぶ「奇跡の人」、武田真治(初演)・藤原竜也(再演)「身毒丸」、麻美れい「メアリー・ステュアート」、蜷川幸雄演出「グリークス」、白石加代子「百物語」シリーズなど。

新潟市民芸術文化会館の演劇部門芸術監督として、2013年よりリーディング企画“物語の女たちシリーズ“をスタートさせ、十朱幸代「燃えよ剣」、奈良岡朋子「黒い雨」、岸恵子「蝉しぐれ」、松坂慶子「私のエディット」など、すべての上演台本を手掛ける。他にリーディング企画としては、井上芳雄による「夜と霧」で上演台本のほか演出も担う。2016年より”りゅーとぴあプロデュース”による演劇作品創作をスタートさせ、第1弾となる白石加代子主演「エレクトラ」を上演した。2017年10,11月に“物語の女たちシリーズ”の第12弾「大石内蔵助の妻 りく」の上演台本・演出を手掛ける。
笹部博司コメント 今度の麻衣ちゃんは、おせんです。周五郎が書いた女の中の女。過酷な試練の中で、彼女は少しずつ、自分を成長させます。そして最後のカッコよさ。けなげで、優しくて、一途で、強い。痺れますよ。楽しみにしてください。ちょっと色っぽくも、作ってみたいとも思っています。
STAFF
上演台本・演出 笹部 博司
音楽 佐藤 昌
舞台監督 わたなべひでお
照明 中島 一(ライズワン)
音響 権藤 まどか(STAGE SOUND)
美術 多賀慧
セットデザイン 後藤信子
ヘアメイク arie miyazawa (gem hair&makeup)
デザイン原画 深川麻衣
宣伝美術 渡辺浩光
制作 玉田 由香里 / 矢野 平祐
制作プロデューサー 谷渕 寿江
企画・制作協力 スタジオ オーデュボン
企画 狩野 直人
製作 小林 栄太朗
主催 テンカラット